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- [[日本語]]
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* 第Ⅱ部 オフィス環境と生産性
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* [[第7章 設備警察]]
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* [[第8章 プログラムは夜できる]]
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* [[第9章 オフィス投資を節約すると]]
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* [[第10章 頭脳労働時間 対 肉体労働時間]]
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* [[第11章 電話、電話、また電話]]
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* [[第12章 ドアの復権]]
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* [[第13章 オフィス環境進化論]]
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## 第12章 ドアの復権(pp.85-91)
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- オフィス環境の悪化を許したことへの反省
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- プログラマーは「設備警察」と同じように大声で繰り返し文句を言うべきだった
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- 言い分を証明するデータを誰も持っていないので、不平不満を調査し、議論の場を作らなければならない
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- 議論の場を作ると……
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- 全員がオフィス環境と作業の中断について考えるようになる
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- オフィス環境の犠牲になっていたプログラマーは発言を始める
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- 上層部は、生産性向上のためにまず作業環境に注意を払うようになる
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→ これは、Googleフォームで投書窓口を作るやり方ではダメなことは確定的に明らか
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→ 例えば、オープンなスプレッドシートにどんどん書き込んでいくほうがずっといい
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(議論には向いていないが、意見の集約と可視化によって議論を助けるだろう)
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- すぐに出てくる反論
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- オフィスを華やかなスペースにしようとするのは、格好を付けたがっている連中だけ
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- BGM を流せば周囲のガヤガヤをかき消して騒音対策になる
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- 壁を作ってドアを取り付けて独立した部屋にするとオフィスの活気がなくなる
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### 華やかさと格好付け
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>「オフィス内の装飾がどうであれ、あまり気にならない」というのは事実だが、これが往々にして「オフィス環境がどうあろうと、重要な問題ではない」という意味に誤解されてしまう。
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> オフィスの設計では、外見が非常以上に重視される。しかし、それよりも大切なのは、仕事ができる空間かできない空間かだ。仕事のしやすいオフィス空間を求めるのは、格好を付けることではない。ただ単に必要なのだ。金のかかるものに金を使うか、失われた生産性を回復するために金を使うかの問題だ。
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### 頭のヒラメキと音のキラメキ
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- BGM は、プログラマーがひらめくための創造性を司る右脳の機能を占領してしまう
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- ひらめきは時々しか起こらないが、創造性の低下はひらめきのない仕事を生んでしまう
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### 活力あるオフィス
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- 部屋を仕切るといっても一人部屋である必要はない
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>開放型オフィスの場合でさえ、同じ仕事をしている者同士は同じ場所で仕事ができるように間仕切りをつけるべきだ。これが許されれば、作業用エリア、会議用エリア、共用エリアを区分けするなど、よい意味で独創的なアイデアを生むようになる。
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- エリアの区分けは中断を防ぎ、互いの騒音に悩まされることを減らす
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>同僚と簡単に、また自然に会話できるため、スペースは活力に満ちたものになる。自分の空間をある程度自由にできるようにすれば、社員から好意的に受け止めてもらえるだろう。
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>会社の上層部の誰かが、そんなことはとんでもないと言い出すはずだ。何が気に入らないかというと、神聖なる均一性の原則が破られることだ。オフィス中のすべてが同じであれば、縄張りの「オーナー」は支配を貫き、誇示できる。
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- 各人、各チームにとって作業効率のよいオフィスは同じものにならず、個性豊かなものになる
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- マネージャーは、社員が十分なスペース、静かさ、プライバシーを確保するように努めるのが仕事
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>部下がとんでもないポスターを壁に貼り付けたり、机の上を散らかし放題で家に帰ったり、オフィス内の美品の配置換えをしたり、あるいは、オフィス内のレイアウトを変えようとしても、ニコニコ笑って、やりたいようにやらせておくぐらいの度量がほしい。
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→ オフィス環境を均一化することは社員間の公平性、平等性を守る上で重要だという反論があるかもしれない。しかし、ここまでの議論を踏まえれば、公平性や平等性を守ることが社員の生産性の向上となんの関係があるのだろうか、という疑問は当然として生まれる。社員はみんな同じに揃える方向で変えることを望んではいないだろう。一般論で言えば、会社ではルールを作って均一的に問題に対処するのだろうが、それは必ず生産性とバッティングするだろう。ごめん長くなった。 |
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